
| ISBN | 978-4-87571-898-7 |
|---|---|
| 書籍コード | 898 |
| 判型 | A5並製 |
| 頁数 | 176 |
| 定価 | 3,300円(税込) |
| 刊行年 | 2025年10月15日 |
本書は、活版印刷術の黎明期から20 世紀に至る500 年余りのイギリスの書物出版史において、著者、印刷者、出版者、読者などのテクストを取り巻く人との関係から、代表的な作品を取り上げ、個別・具体的に記述する概説書である。各章で分析の対象となるのは、マロリーの『アーサー王物語』、シドニーの『アーケイディア』、バイロンの『貴公子ハロルドの巡礼』、作者不詳の『狐物語』、そしてエリオットの『荒地』である。時代折々に紡がれる作品の出版事情や本文編集の様子から、イギリスの出版文化における著者意識の変遷や出版形態の変化、また読者層の拡大を通史的に垣間見ることができる。
目次
まえがき
第一章:著者意識と著作権・版権から英国書物出版史を概観する---------------------都地沙央里
第二章:キャクストン版『アーサー王物語』とためらう奥書題(le morte Darthur)-----向井 剛
第三章:シドニーの『アーケイディア』と一六世紀散文作品の出版事情------------------村里 好俊
第四章:人口、識字率、印刷技術
―― 『貴公子ハロルドの巡礼』第一、二編重版とコンテクストの変容------------山口 裕美
第五章:一九世紀の『狐物語』に見る作品受容とテクスト観-----都地沙央里
第六章:『荒地』出版をめぐるメディア文化―作者と出版社のマーケティング戦略--------池田 栄一
あとがき/ 執筆者一覧/ 索引