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好評既刊

エリザベス・ギャスケル -孤独と共感-阿部美恵・多比羅眞理子 編著

  • 402
  • ISBN 978-4-87571-052-3
    書籍コード 52
    判型 A5版 上製本
    頁数 201
    定価 1,980円(税込)

「孤独と共感」はギャスケル小説の本質であり、長編、短編を問わず作品の基調となっている。ギャスケルは、老若男女、貧富に関係なくあらゆる人間を愛した。社会小説、歴史小説、伝記など多彩な作品に見られる「人間への篤い共感の心」は、当時のイギリスで産業革命の勃興によって貧富の格差が広がり、荒廃した人々の心をつなぐものとなった。現在の日本、物質的豊かさの反面精神的荒廃の増大を実感する私達が、その作品を読み、「共感」の意味を真摯に考える意義は非常に大きい。

『クランフォード』の精神―孤独の街から共生の街へ      

                            山脇百合子

『メアリ・バートン』―キャラクターにみる孤独と共感

                            中山恵美子

『ルース』―ルースに見る誠実さ          角田米子

『北と南』―労働者ヒギンズの役割     多比羅眞理子

『シルヴィアの恋人たち』―フィリップを中心に 阿部美恵

『従妹フィリス』―登場人物を通して       金子史江

『妻たちと娘たち』ホリングフォードの小事件  中村美絵

Ruth, Adam Bede and Tess of the d'Urbervilles:

Three Fallen Women and the Spirit of Age

                         ジェイムズ・治美

Yuriko and Knutsford's Cranford Days   ジョーン・リーチ

  あとがき

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