ISBN | 978-4-87571-061-5 |
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書籍コード | 61 |
判型 | A5版 上製本 |
頁数 | 692 |
定価 | 4,180円(税込) |
はじめに
Ⅰ 歴 史
第一章 ジョナサン・スウィフト『ドレイピア書簡』(一七二四)の持つ歴史的意味 松本節也
第二章 ウィリアム・クーパーと動物の権利──『課題』第六巻を中心に── 植月惠一郎
第三章 ウィリアム・ブレイクの「蝶」の一解釈──作者の生涯と時代を踏まえて── 青木晴男
第四章 クローゼットの風景画家
──アン・ラドクリフ『ユドルフォーの謎』における言語風景── 袖野浩美
第五章 ドライサーとポー──宇宙論作家として── 村山淳彦
第六章 E・M・フォースターの『インドへの道』とウォルト・ホイットマンの「インドへの道」
──『インドへの道』に見るフォースターのホイットマンへの傾倒── 松井恭子
第七章 一九五〇年代のファミリー・シットコムを裏返す
──戯画的ノスタルジア映画としての『カラー・オブ・ハート』── 藤田秀樹
第八章 キャサリン・アン・ポーターの「休日」における愚か者の意味 加藤良浩
第九章 過去を想像(創造)することのモラル──イアン・マキューアンの『贖罪』を読む── 三村尚央
Ⅱ 階 級
第一〇章 少年サタンは問いかける──世の中の滑稽な事柄を笑い飛ばせる日が来るだろうか── 井川眞砂
第一一章 ハーディの「笑い」 山根久之助
第一二章 メルバリーとジャイルズに見るハーディのダブル・バインド──『森林地に住む人々』── 高橋和代
第一三章 労働者階級のハリウッド──無声映画時代の文化闘争と初期チャップリン映画── 後藤史子
第一四章 アメリカ文明論としての『モダン・タイムス』──大量消費文化の台頭と世界不況下の格差社会── 中垣恒太郎
Ⅲ ジェンダー
第一五章 父親不在の娘たち──『十二夜』における愛の視点── 森本美樹
第一六章 キャザーとフィッシャー──女性作家の領域とモラル── 作間和子
第一七章 『キャッツ・アイ』における女性芸術家の成長 ──女性たちの絆の回復── 松田雅子
第一八章 トニ・モリソンの『マーシイ』──「マーシイ」の両義性と「黒い」テクストの生成 ── 石本哲子
Ⅳ エスニシティ
第一九章 ハーンから八雲へ──国籍選択の問題── 横山孝一
第二〇章 モダニスト、アロン・ダグラスのハーレム・ルネサンス 寺山佳代子
第二一章 ハーストンの『ヨナのとうごまの木』──小説家としての出発点── 山下 昇
第二二章 スコティッシュ・ルネサンス期の文学作品にみる地域ナショナリズムとその課題 坂本 恵
第二三章 新たな「窓」を開く──『知られざる神に』が描く西漸運動とカリフォルニア── 林 直生
第二四章 『カウンターライフ』における主体とアイデンティティ──ことば、身体、パストラル── 杉澤伶維子
第二五章 ティム・バートンとコロニアリズム──『チャーリーとチョコレート工場』── 新屋敷健
あとがき
執筆者紹介
索引