ISBN | 978-4-87571-096-7 |
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書籍コード | 96 |
判型 | A5判 並製 |
頁数 | 232 |
定価 | 2,640円(税込) |
19世紀前半に起こったオックスフォード運動とはどのようなものであったかその実相を明らかにし、20世紀後半までのカトリック文学を考察する。近代以降プロテスタントの文化規範が英文学のバックボーンとなったが、本書では大きなコンテクストとして中世主義の立場に立って文学と向き合う。
はしがき
第一章 カウンター・カルチャーとしてのオックスフォード運動
──「カトリック」教会復興による「聖性」の追及
第二章 聖体を保存する教会
──ニューマンの小説『損と得』
第三章 『カリスタ』に見られるニューマンの教会観
第四章 カトリック信者にとっての「死」
──ニューマンの『ゲロンシアスの夢』
第五章 ショートハウスの『ジョン・イングルサント』にみるハイ・チャー
チ信仰
第六章 チェスタベロック出現
──『ノッティング・ヒルのナポレオン』と『エマニュエル・バー
デン』
第七章 中世主義者としてのイーヴリン・ウォー
──『名誉の剣』にみられるカトリック信仰
第八章 カトリック文学とは何か
──超自然的世界の言語化
第九章 神の恩寵の現われとしてのマリア
──T・S・エリオットの『マリーナ』