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書籍一覧

好評既刊

ギャスケル作品小事典多比羅眞理子 編著

  • 810 ギャスケル作品小事典
  • ISBN 978-4-87571-810-9
    書籍コード 810
    判型 A5判 並製
    頁数 191
    定価 2,200円(税込)

長い間ギャスケルの中編、短編は未開の領域でしたが、2015 年12 月に日本ギャスケル協会編の『 エリザベス・ギャスケル中・短編小説研究』が出版され、ギャスケルの短編の世界にも光が当てられ始めました。時を置かずして2016 年3 月、『ギャスケル中・短編小事典』を世に送りました。出版当初、「このような事典があると便利」「読みやすい」という感想が寄せられ、『ギャスケル中・短編小説事典』には所収しなかった長編やエッセイなども含めた『事典』を出したらどうでしょう、という勧めもあり、再び、事典作成に向けて活動を開始。

本書は先に出した『小事典』の続編となります。

前回、そして今回の編集にあたって、ギャスケルの作品をほぼ全域にわたって紹介できたかと思います。ディケンズがギャスケルを「千夜一夜のシェヘラザード」と称したように、実に多岐にわたってギャスケルは作品を表しているのです。長編では『 メアリ・バートン』 や『 ルース』の社会小説、『シルヴィアの恋人』のような歴史小説、さらには『従妹フィリス』や『妻たちと娘たち』に代表される家族関係を中心にした家庭物語、また、短編ではゴシック的な要素のある『魔女ロイス』「グリフィス家の一族」の作品など、そのテーマの広さを実感しました。

二冊の事典を読まれ、その中から興味をもたれた作品を紐解いて頂いたり、本事典の執筆者が提示した「作品のテーマ」以外の視点を見つけ出していただくのもよいでしょう。これらの小事典が皆様のギャスケル研究の一助となれば幸いです。

長編・中編小説

1 メアリ・バートン

2 ルース

3 クランフォード

4 北と南

5 シルヴィアの恋人たち

6 妻たちと娘たち─日々の生活の物語

7 従妹フィリス


伝記

8 シャーロット・ブロンテの生涯


短編小説

9 失踪

10 ペルシャ王に仕えた英国人庭師


11 貧しい人びとのいる風景

12 死産の女児の墓に詣でて

13 夜の嘆き


エッセイ

14 クロプトンホール

15 エマソンの連続講演[記事]

16 イングランドの前世代の人々

17 おもてなしの仕方

18 まがいもの[評論]

19 フランス日記


日 記

20 My Diary


注/引用文献

エリザベス・ギャスケルの生涯(年譜)

エリザベス・ギャスケル作品一覧

エリザベス・ギャスケル研究書一覧

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