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英語圏小説と老い
【イギリス小説読書研究会 編】(五十音順)
池園 宏・池田 祐子・岩下 いずみ・鵜飼 信光・金子 幸男・柴田 千秋・
高本 孝子・濱 奈々恵・原田 寛子

 人間が避けて通ることのできない老い。英語圏小説で老いはどのように描かれてきたのだろうか。本書は19 世紀から21 世紀の著名な英語圏作家に焦点を当て、作家ごとに異なる「老い」の表象に迫るものである。取り上げる作家と主な作品は、ジョージ・エリオット『サイラス・マーナー』、オスカー・ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』、ジョージ・マクドナルド『リリス』、ジェイムズ・ジョイス『ダブリンの市民』、アガサ・クリスティー『書斎の死体』『鏡は横にひび割れて』、マーガレット・アトウッド『キャッツ・アイ』『昏き目の暗殺者』、カズオ・イシグロ『わたしたちが孤児だったころ』『わたしを離さないで』『忘れられた巨人』、デイヴィッド・ロッジ『ベイツ教授の受難』、マーガレット・ドラブル『昏い水』の9作家、13作品以上。
 のどかな田舎に住む老人、写真に映る老人、若さに執着する老人、執着から解放される老人、今を生きる老人、過去と折り合いをつける老人など、多角的な考察によってさまざまな老人像を浮き彫りにする。各論文の冒頭に作者略歴と作品梗概あり。

ISBN 978-4-87571-099-8
判 型 4/6判 並製
頁数 336ページ
定 価 2,750円(税込)
刊行年 2020年3月末



まえがき             

第一章 コテージ・イングリッシュネス
―ジョージ・エリオット『サイラス・マーナー』における老人表象
・・・・・・・・・・・・・・・金子 幸男

第二章 老いと闘うデカダン
―オスカー・ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』における老若の表象
・・・・・・・・・・・・・・・池田 祐子

第三章 生へ至る死
―ジョージ・マクドナルド『リリス』における老いから若さへの回帰
・・・・・・・・・・・・・・・鵜飼 信光

第四章 ジェイムズ・ジョイス 『ダブリンの市民』における家族の肖像写真と老い
・・・・・・・・・・・・・・・岩下 いずみ
 
第五章 愛される国民的おばあちゃん               
―ミス・マープルに見る老いとイギリスらしさの再構築
・・・・・・・・・・・・・・・濱 奈々恵

第六章 マーガレット・アトウッド作品における「老い」の意味    
―『キャッツ・アイ』、『昏き目の暗殺者』を中心に
・・・・・・・・・・・・・・・柴田 千秋

第七章 カズオ・イシグロ文学における老いの表象          
―近年の長編小説を中心に
・・・・・・・・・・・・・・・池園 宏

第八章 判決は「死(デス)」と「難聴(デフ)」
―デイヴィッド・ロッジ『ベイツ教授の受難』
・・・・・・・・・・・・・・・高本 孝子


第九章 老いを転覆させる                     
―マーガレット・ドラブル『昏い水』における終わらない生
・・・・・・・・・・・・・・・原田 寛子

あとがき

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