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アイルランド文学―その伝統と遺産
木村正俊編
アイルランド文学は明らかな独自性と固有性を持っており、文学のどのジャンルにおいても、主導的、先進的役割を果たし、世界文学に貢献している。本書により読者の関心と理解が一層深まることを期待したい。
ISBN | 978-4-87571-079-0 |
---|---|
判 型 | A5版 上製本 |
頁数 | 698ページ |
定 価 | 5,500円(税込) |
刊行年 | 2014年6月 |
日本図書館協会選定図書
<在庫残1冊>
<在庫残1冊>
◇目次◇
序章 アイルランド文学の展開 木村正俊
二つの文学伝統の共存と融合 ──想像力の変容をたどる──
第一章 初期アイルランド文学 松村賢一
王と英雄と神々の物語 ──異界の風景を織りなす妖精と戦士たち──
第二章 一七世紀アイルランド語詩 春木孝子
大変化期を生きたアイルランド語詩の三詩人 ──キーティング、フェリチェール、オブルーァダル──
第三章 一八世紀アイルランド語詩 池田寛子
この世に存在しない法廷を求めて ──二つの詩篇に響くアイルランド女性の声──
第四章 アシュリング詩 真鍋晶子
正統なる王を待ちこがれる美女エーリン ──ゲールの心を紡ぐ夢幻詩・ジャコバイト詩──
第五章 ジョナサン・スウィフト 木村正俊
人間性を省察する風刺家 ──奇怪なおかしみへの志向──
第六章 マライア・エッジワース 大嶋 浩
教育と文学における革新者 ──啓蒙主義とロマン主義のはざまで──
第七章 アイルランド文芸復興 岩田美喜
アイルランド人のためのアイルランド文学を目指して──夢と理想と大いなる二律背反──
第八章 ジョージ・ムア 山崎弘行
変化の法則に取り憑かれた作家 ──異端と正統をめぐる葛藤──
第九章 オスカー・ワイルド 原田範行
世紀末を疾走する豊饒な語り手 ──矛盾、逆説、逸脱を超えて──
第一〇章 バーナード・ショー 森川 寿
「笑い」で開け放ったイギリス近代劇の扉 ──社会改革の情熱に取りつかれたアウトサイダー──
第一一章 ウィリアム・バトラー・イェイツ 伊達恵理
世紀末詩人からモダニストへ、変幻する巨人 ──伝統の現代への錬成──
第一二章 レイディ・グレゴリー 浅沼 恵
創成期アベイ劇場の柱 ──静かなる挑戦者──
第一三章 ジョン・ミリントン・シング 久保田重芳
民衆にたぎる豊かな想像力を発掘 ──アイルランドの「現実と喜び」を求めて──
第一四章 ショーン・オケイシー 松田誠思
揺れ動くアイルランド社会の鏡 ──二〇世紀アイルランド演劇の旗手──
第一五章 ジェイムズ・ジョイス 結城英雄
モダニズム文学の大変革者 ──離脱と帰属の意識をめぐって──
第一六章 リーアム・オフラハティ、ショーン・オフェイロン、フランク・オコナー 井勢健三
独立戦争体験から独自の世界へ ──短篇小説の素材と語り方──
第一七章 エリザベス・ボウエン 太田良子
日ざかりが過ぎ、涼しくなった ──アングロ・アイリッシュの光芒──
第一八章 パトリック・カヴァナ 佐藤泰人
土の詩人──農民詩人を超えて──
第一九章 サミュエル・ベケット 北 文美子
「不毛」を追求した禁欲の文学 ──アイルランドから沈黙の彼方へ──
第二〇章 ルイ・マクニース 辻 昌宏
イデオロギー的中立と連帯のはざまで ──スペイン内戦は、『秋の日記』の韻律をどう変えたか──
第二一章 フラン・オブライエン 清水重夫
ジョイス文学の後継者 ──モダニズムの展開と挫折──
第二二章 ブライアン・フリール、トム・マーフィー、マーティン・マクドナー 坂内 太
現実の重圧とフィクションの力 ──現代アイルランド演劇の諸相──
第二三章 エドナ・オブライエン 河原真也
カトリック教会に挑んだ「西部」の女 ──『カントリー・ガール』と一九六〇年代のアイルランド社会──
第二四章 シェイマス・ヒーニー 佐藤 亨
ペンで掘る──アイルランドという故郷に向けて──
第二五章 イーヴァン・ボーランド 水崎野里子
女性とアイルランドの詩的探求 ──生命の源泉を賛美──
第二六章 ポール・マルドゥーン 奥田良二
新しい時代の北アイルランド詩 ──詩の重層性を求めて──
第二七章 ヌーラ・ニゴーナル 船戸成子
アイルランド島の母神 ──響く大地の声──
第二八章 カハール・オシャールキー 星野恵里子
アイルランド語で執筆するということ ──男が男を愛する詩──
第二九章 アイルランド文学の現在 栩木伸明
書き手は歴史と手を切れるのか? ──マホン、バンヴィル、トビーンの場合──
主要参考文献一覧
年表
あとがき
索引
写真・図版提供者
執筆者紹介
序章 アイルランド文学の展開 木村正俊
二つの文学伝統の共存と融合 ──想像力の変容をたどる──
第一章 初期アイルランド文学 松村賢一
王と英雄と神々の物語 ──異界の風景を織りなす妖精と戦士たち──
第二章 一七世紀アイルランド語詩 春木孝子
大変化期を生きたアイルランド語詩の三詩人 ──キーティング、フェリチェール、オブルーァダル──
第三章 一八世紀アイルランド語詩 池田寛子
この世に存在しない法廷を求めて ──二つの詩篇に響くアイルランド女性の声──
第四章 アシュリング詩 真鍋晶子
正統なる王を待ちこがれる美女エーリン ──ゲールの心を紡ぐ夢幻詩・ジャコバイト詩──
第五章 ジョナサン・スウィフト 木村正俊
人間性を省察する風刺家 ──奇怪なおかしみへの志向──
第六章 マライア・エッジワース 大嶋 浩
教育と文学における革新者 ──啓蒙主義とロマン主義のはざまで──
第七章 アイルランド文芸復興 岩田美喜
アイルランド人のためのアイルランド文学を目指して──夢と理想と大いなる二律背反──
第八章 ジョージ・ムア 山崎弘行
変化の法則に取り憑かれた作家 ──異端と正統をめぐる葛藤──
第九章 オスカー・ワイルド 原田範行
世紀末を疾走する豊饒な語り手 ──矛盾、逆説、逸脱を超えて──
第一〇章 バーナード・ショー 森川 寿
「笑い」で開け放ったイギリス近代劇の扉 ──社会改革の情熱に取りつかれたアウトサイダー──
第一一章 ウィリアム・バトラー・イェイツ 伊達恵理
世紀末詩人からモダニストへ、変幻する巨人 ──伝統の現代への錬成──
第一二章 レイディ・グレゴリー 浅沼 恵
創成期アベイ劇場の柱 ──静かなる挑戦者──
第一三章 ジョン・ミリントン・シング 久保田重芳
民衆にたぎる豊かな想像力を発掘 ──アイルランドの「現実と喜び」を求めて──
第一四章 ショーン・オケイシー 松田誠思
揺れ動くアイルランド社会の鏡 ──二〇世紀アイルランド演劇の旗手──
第一五章 ジェイムズ・ジョイス 結城英雄
モダニズム文学の大変革者 ──離脱と帰属の意識をめぐって──
第一六章 リーアム・オフラハティ、ショーン・オフェイロン、フランク・オコナー 井勢健三
独立戦争体験から独自の世界へ ──短篇小説の素材と語り方──
第一七章 エリザベス・ボウエン 太田良子
日ざかりが過ぎ、涼しくなった ──アングロ・アイリッシュの光芒──
第一八章 パトリック・カヴァナ 佐藤泰人
土の詩人──農民詩人を超えて──
第一九章 サミュエル・ベケット 北 文美子
「不毛」を追求した禁欲の文学 ──アイルランドから沈黙の彼方へ──
第二〇章 ルイ・マクニース 辻 昌宏
イデオロギー的中立と連帯のはざまで ──スペイン内戦は、『秋の日記』の韻律をどう変えたか──
第二一章 フラン・オブライエン 清水重夫
ジョイス文学の後継者 ──モダニズムの展開と挫折──
第二二章 ブライアン・フリール、トム・マーフィー、マーティン・マクドナー 坂内 太
現実の重圧とフィクションの力 ──現代アイルランド演劇の諸相──
第二三章 エドナ・オブライエン 河原真也
カトリック教会に挑んだ「西部」の女 ──『カントリー・ガール』と一九六〇年代のアイルランド社会──
第二四章 シェイマス・ヒーニー 佐藤 亨
ペンで掘る──アイルランドという故郷に向けて──
第二五章 イーヴァン・ボーランド 水崎野里子
女性とアイルランドの詩的探求 ──生命の源泉を賛美──
第二六章 ポール・マルドゥーン 奥田良二
新しい時代の北アイルランド詩 ──詩の重層性を求めて──
第二七章 ヌーラ・ニゴーナル 船戸成子
アイルランド島の母神 ──響く大地の声──
第二八章 カハール・オシャールキー 星野恵里子
アイルランド語で執筆するということ ──男が男を愛する詩──
第二九章 アイルランド文学の現在 栩木伸明
書き手は歴史と手を切れるのか? ──マホン、バンヴィル、トビーンの場合──
主要参考文献一覧
年表
あとがき
索引
写真・図版提供者
執筆者紹介