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ハイブリッド・フィクション―人種と性のアメリカ文学
山下昇 著

アメリカの歴史は人種差別と性差別の歴史であったと言っても言い過ぎではないだろう。本書は特に人種と性(ジェンダー/セクシュアリティ)に焦点を合わせて「白人」「黒人」「男性」「女性」の作家たちが、アメリカ国家の本質としてのハイブリディティを、ハイブリッドな手法によって抉り出していることを論証するものである。

ISBN 978-4-87571-070-7
判 型 四六判・上製
頁数 370ページ
定 価 2,592円(税込)
刊行年 2013年10月



目次

序章 ハイブリディティ・人種・性(セクシュアリティ/ジェンダー)
第一部 男性作家
第1章 ナサニエル・ホーソーン
   『緋文字』とホモソーシャルな欲望
第2章 マーク・トウェイン
   第Ⅰ節『ハックルべリー・フィンの冒険』における人種、ジェンダー、階級
   第Ⅱ節『間抜けのウィルソンとかの異形の双生児』における人種のテーマとダブル・ナラティヴの技法
第3章 ウィリアム・フォークナー
   第Ⅰ節『エルサレムよ、我もし汝を忘れなば』における中絶と出産の相克
   第Ⅱ節『行け、モーセ』における自然と経済と愛
第4章 ラルフ・エリスン
   『見えない人間』の技法とイデオロギー

第二部 女性作家
第5章 ジェシー・フォーセット
   第Ⅰ節『プラム・バン』における人種とセクシュアリティ
   第Ⅱ節『アメリカ式の喜劇』の人種主義批判
第6章 ネラ・ラーセン
   『パッシング』――偽装された物語
第7章 ゾラ・二ール・ハーストン
   スピーカリー・テクストとしての『ヨナのとうごまの木』
第8章 アン・ペトリ
   『ストリート』における「黒人女性と白人男性」の性的神話
第9章 アリス・ウォーカー
   『カラーパープル』と『喜びの秘密』における「アフリカ」
第10章 トニ・モリスン
   『ビラヴィド』における記憶と語り
初出一覧
あとがき
索引