2012年新刊テキスト

新刊近刊情報

宇田和子編著
英文学・食文化担当、短期留学引率教員が語る食事情とレシピ例。ホームステイ、大学、街を通して食と生を楽しむ一冊。

チャールズ・オールソン著
島田太郎訳
二〇世紀後半のアメリカ詩壇で重要な一人と目されるオールソンの、メルヴィル論、『白鯨』論である。本書は朗読を前提として書かれており、そのための楽譜のようなもので、翻訳にあたっては少なからず戸惑ったことが訳者「後記」に述べられている。毎年メルヴィルの研究論文は世界中で数多く発表されるがこれほど独自のものは珍しいということである。

倉橋洋子・辻祥子・城戸光世 編
19世紀初頭のアメリカでは、女性がものを書き声をあげることに様々な抑圧があった。しかし、男女、人種、職業などを問わず人間の権利としての自由平等を主張した女性作家たちがいた。想像を絶する苦難と果敢に戦ってきた彼女達の活躍を明らかにする。

曽根田憲三
ハリウッド映画が映し出したアメリカの真実。夢と希望に満ちた社会、人種差別や格差社会を生み出す社会、社会主義共産主義化への危機感、銃社会の可否などの問題意識等等が生み出した多岐にわたるそれぞれの映画を詳細に検証。『ローマの休日』が赤狩りの恐怖を巧みに批判などの指摘には瞠目。

日本人間関係学会・文学と人間関係部会
東西の文学作品を通じて、先人達の多様な危難の時の向かい合い方、克服の経過を考察する。

青山誠子
著者が30年間にわたりシェイクスピア劇の面白さや奥深さをあちこちの講座や講演で話してきたことを整理し、まとめたもの。大変読みやすく分かりやすい。

田中晉 著
本書全体の目的は、自然・愛・美・時についての詩人の理念を、これらの問題と本格的に取り組んでいる作品の分析を通して追求してみることにある。そのことにより、中世より近世への展望の実相を明らかにする、一般に考えられているように、近世は単に中世の否定ではない所以をスペンサーの諸作品に即して解明しようと試みたのがこの書である。

西谷拓哉・成田雅彦 編
ポー、ホーソーン、メルヴィル、エマソン、ソローなどの古典作家、さらには同時代の女性や黒人文学の隠れた地層を掘り起こし、次世代につながる批評の鉱脈を切り開く。マシーセンを受け継ぎ、深化させ、乗り越える意欲的論文集。

山下昇 著
アメリカの歴史は人種差別と性差別の歴史であったと言っても言い過ぎではないだろう。本書は特に人種と性(ジェンダー/セクシュアリティ)に焦点を合わせて「白人」「黒人」「男性」「女性」の作家たちが、アメリカ国家の本質としてのハイブリディティを、ハイブリッドな手法によって抉り出していることを論証するものである。

現代英語文学研究会編
現代思想のキー概念である「記憶」を手がかりにテクストを読み解くことで、ある時代ある文化の記憶、国民的アイデンティティの構築、国民的神話やその他の神話構築の一端を浮かび上がらせることが出来るかもしれない。

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